難関校の合否判定傾向について
かつて愛知県の公立中学では、「中部統一テスト」という実力テストがあり、愛知県下の中3生が参加し、テスト結果は、全県下での順位が出るテストであったようです。
このような全県の統一テストが実施できれば、受験生も中学校側も個人の実力の把握も容易に行え志望校の決定も、比較的、楽に行われます。
しかし、その後、偏差値によって生徒を輪切りにして進学高校を決める進路指導に対する批判と文部科学省の指導などにより、愛知県の「中部統一テスト」は廃止になりました。
また、大きくは、「偏差値によって生徒を輪切り」にすることの変革として、出てきた新学習指導要領の実施にともない、生徒の評価の仕方が、「相対評価」から「絶対評価」に変わり、入試の際の内申書は、すでに「絶対評価」に移行しています。
「相対評価」は他人との比較で示す評価方法ですが、「絶対評価」は個人の目標達成度を示す評価方法です。
結果、中学校から高校側に提出される絶対評価に基づく内申書では学校間や先生間によってかなりのバラツキがあり、受験生の比較がしにくい、もしくは公平でないという声もあがっているようです。
他県においては、かつての「中部統一テスト」のような全県での統一テストに近いもの、また、市や郡の地区の中学校がまとまって統一テストを実施して、学校間でテストデータの共有する県の話もよく聞かれるようになってきました。
さらに、受験生、中学校側だけでなく、塾にとっても、統一テストの必要性はあります。
そういう意味では、「偏差値によって生徒を輪切り」にする手法に一定の批判はあるものの、受験に関わる三者が確かなデータを求めているともいえます。
愛知県では、合否判定基準の一部を各高校の裁量にゆだめる(実力検査重視型・均等型・内申書重視型)という制度もあり、高校側もその範囲内で特色を出そうと懸命ですが、全国的にみても、難関校もしくはトップ校といわれるような上位校は、ほとんどが当日の「入試での結果」を重視する傾向になってきているようです。
今後もその動向に注目していきたいと思います。
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