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合格実績問題


成績優秀な生徒の受験料を肩代わりして有名私大をたくさん受けさせ、合格実績を上乗せしていた私立高校が、次々と明らかになっています。これは全国の私立高校ならどこでもやっている問題で制度の問題はもちろんそうですが、合格実績の発表の仕方も考えなくてはいけない問題だと思います。

「関西特有の事情を反映している」。予備校関係者の間では、こんな見方が広まっている。

関東に比べると、関西は受験生の国公立志向が強い。そのため関西の私大は、国公立志望の学生を獲得しようと、センター試験利用の入試枠を拡大してきた。しかし、受かっても入らない学生が多いため、多く合格を出さざるを得ず、結果的にセンター試験利用枠の合格ラインが下がっているのだという。

ある大手予備校によると、関東で私立高が合格実績をPRできる東京六大学クラスの場合、大まかに言って、センター試験利用枠の合格ラインは正答率で8~9割。一方、関西では「関関同立」の関西、関西学院、同志社、立命館クラスで7~8割とやや低い。中堅の私立高の優秀な生徒なら届くレベルで、こうした事情を下地に、少子化による競争激化に悩む高校が合格実績を「稼がせた」というわけだ。

私大の入試は大きく分けて、合否判定を大学独自の問題で行う「一般型」と、大学入試センター試験を利用する「センター型」がある。センター型は90年代後半から増え、大手予備校・河合塾の集計では、07年度の私大合格者のうち32%が同型を通った人で、比率も年々高まっている。

受験生がセンター試験前に私大に願書を提出すれば、あとは私大側が1件あたり570円の手数料をセンターに払って試験結果を取り寄せ、合否判定する方式が多い。受験生にすれば、一般型なら3万5000円前後かかる受験料がセンター型なら1万8000円程度で済むことや、試験会場に足を運ぶ必要がないなどのメリットがある。一方、私大にとっては問題作成や試験会場設営にかかる費用を節約できるうえに、受験料が入ってくる。

07年度入試では関西37、関西学院41、同志社14、立命館「50以上」の学部・学科に、センター試験利用枠があった。私立高の経営者からは「私大の手抜き入試が、合格実績を競う私学をあおっている」との恨み節も出ている。

合格実績の上積み具合は高校によってまちまちで、受験料の肩代わりが「水増し」を主目的としているとは思われないケースもある。神戸学院大付属(神戸市兵庫区)は「進路指導のため、合格ラインを知りたかった」とし、履正社(大阪府豊中市)は「優秀な生徒を経済的に支援するためだった」としている。

一方、1人の生徒が「関関同立」の73学部・学科に合格していたことが発覚した大阪学芸高校(大阪市住吉区)には、保護者から「誇大広告にだまされた」などと厳しい批判が寄せられた。ただ、受験を控えた3年生からは「僕らが頑張って本当の数字にしたらええんや」という声も出ているといい、近藤永校長は「今まで以上に教育内容を充実させ、信頼回復に努めたい」と話す。


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